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家庭教師の授業は受けているのに、次の授業まで宿題がほとんど進んでいない。声をかけると口論になり、保護者も先生への報告が気まずくなる。そんなときは、「やる気がない」と結論を出す前に、どの場面で止まっているかを見てみてください。
同じ「宿題ができていない」でも、必要な対応は違います。何をするか分からないなら指示を具体的にし、解けないなら問題の難しさを調整し、時間が足りないなら他の課題も含めて量を減らす相談ができます。
この記事では、宿題が進まない場面ごとの対応、無理のない量への調整、次の授業で先生と見直したい点を紹介します。表や対応例は当サイトからの提案です。後半では、家庭学習を支えるサービスの仕組みも公式情報をもとに取り上げます。
「やらない」を、始める前・解いている途中・解いた後に分ける
手をつける前に止まっている場合
宿題のページを一緒に開き、「どこまでできた?」「ここで何に困った?」と短く聞くところから始めます。本人が答えにくそうなら、次の授業で先生に見てもらう方法もあります。
白紙のままでも、理由は一つではありません。問題集のどこを開くか分からない、課題が多くて取りかかれない、学校の提出物を優先した、帰宅後に疲れていた、といった違いがあります。
| 見えている状態 | 本人に聞くこと | 先生に相談する変更 |
|---|---|---|
| 教材を出していない | 今日やるページと問題番号は分かる? | 教材名・ページ・問題番号を一か所に書く |
| やることは分かるが始められない | どの問題なら最初に取り組めそう? | 授業で扱った類題など、最初の1問を決める |
| 他の課題で手いっぱい | 学校や塾から何が出ている? | 期限と重複を見て、家庭教師の課題を調整する |
| 帰宅後に取り組む余裕がない | どの時間なら短く取り組めそう? | 取り組む時間帯と量を一緒に変える |
ここで挙げたのは、原因を決めつけるための分類ではありません。「宿題をする時間はあるはず」と予定表だけで判断せず、本人が取り組める状態かも聞いてください。
途中で止まる、答えを埋めても解き直せない場合
途中式が残っているなら、手が止まった問題を次回の授業に持ち越す材料にできます。「全部やり直して」より、その1問を先生と解くほうが、説明が必要な箇所を伝えられます。
| 止まった場面 | 授業で見てもらうこと | 次の宿題で試すこと |
|---|---|---|
| 例題は分かるが、類題の式を作れない | 例題から何を手がかりにしたか | 最初の1問を本人が解いてから持ち帰る |
| 計算は進むが、文章問題で止まる | 問われている内容と条件を説明できるか | 条件に印をつけるところまでを課題にする |
| 正解は書けているが、理由を言えない | 答えやヒントを見た箇所はどこか | 自力で解いた箇所と助けを借りた箇所を分ける |
| 丸つけの後、間違いを放置する | 解説のどこが分からないか | 直す問題を絞り、残りは質問として持参する |
保護者がその場ですべて教え直す必要はありません。自力でできた範囲を残しておくと、先生も次の課題の難しさを考えやすくなります。
宿題は「何問」だけでなく、終わり方と困ったときの動きまで決める
「次回までに2ページ」だけでは、丸つけまで必要か、分からない問題を飛ばしてよいかが曖昧なことがあります。量を減らすだけで終わらず、取り組む手順を先生と合わせます。
そのまま相談に使える宿題メモの例
以下は、授業で扱った計算の復習を出してもらう場合の例です。ページ番号や時間は架空のもので、適切な量は本人の状況に合わせて決めてください。
| メモする項目 | 記入例 |
|---|---|
| 何のために取り組むか | 授業で習った途中式を、自分で書けるか試す |
| 教材と範囲 | 学校の問題集12ページ、1番の(1)〜(3) |
| 取り組むタイミング | 火曜日の夕食後。難しければ水曜日に変更 |
| いったん区切る目安 | 15分を目安に、終わらなくても経過をメモする |
| 終わり方 | 丸つけをし、自力で解けた問題に印をつける |
| 分からない場合 | 途中式を残し、疑問を一言書く。使える質問窓口があれば送る |
| 次の授業へ持っていくもの | ノート、かかった時間、質問したい問題 |
時間は「この時間内に必ず終える」という制限ではなく、課題が重すぎないかを先生と判断するための目安です。時間を計ること自体が負担なら、「すぐ始められた」「途中で長く止まった」といった短い記録でも構いません。
学校・塾の宿題と重なったら、優先順位を相談する
学校の提出物、塾の復習、家庭教師の宿題を別々に足すと、全体の量が見えにくくなります。先生には、家庭教師の課題だけでなく、その週にある提出物やテストの予定も伝えます。
例えば、学校と家庭教師から同じ計算範囲が出ているなら、「学校の問題集を家庭教師の復習にも使えますか」と相談できます。学校や塾から指定された課題を勝手に省くのではなく、家庭教師側で重複する練習を調整してもらう考え方です。
課題を「今回優先するもの」「余裕があれば取り組むもの」に分けてもらう方法もあります。ただし、減らした内容をいつ扱うかは先生と決めておきます。提出物をこなすことと、入試などの目標に向けて必要な学習を進めることは、両方を考える必要があるためです。
授業時間そのものとの配分を考えたい場合は、家庭教師は週1回で足りるか、授業時間と家庭学習から考える記事も参考にしてください。
宿題が残ったときは、次の授業で扱う問題を決める
終わらなかった問題を、翌週の宿題にそのまま足さない
宿題が残ったら、まず「取り組んだが解けなかった問題」と「時間が足りず手をつけていない問題」を分けます。前者は授業で説明や解き直しが必要かもしれません。後者は、同じ内容をすでに練習できているかも含めて、優先度を先生に判断してもらいます。
残った問題をすべて翌週へ繰り越すと、新しい宿題と重なります。次回の授業では、残りを「授業で扱う」「次回までに取り組む」「今回は外す」に分け、翌週分と合わせた量を決める方法があります。必要な復習まで省かないよう、本人や保護者だけで削るのではなく、先生と選びます。
授業には途中までのノートを持参し、どの問題で止まったかを伝えます。提出に間に合わせるために答えだけを埋めるより、できた範囲が分かる状態を残すほうが、次の課題を選ぶ材料になります。
授業中に、ヒントなしで解く時間を設ける
先生の説明を聞いて理解できても、一人になると最初の手順が浮かばないことがあります。その場合は、宿題の量を減らすだけでなく、授業の最後に類題を一問、自力で解く時間を設けてもらいます。
先生にはすぐに答えを示すのではなく、問題文を読む、条件を拾う、式を立てるなど、どこで止まるかを見てもらいます。家で使ってよい例題やヒントも決めておくと、授業中と自宅での取り組み方をつなげられます。
次の授業では、正解数に加えて「最初の一問に取りかかれたか」「どのヒントが必要だったか」を振り返ります。毎回同じ箇所で止まるなら、その手前の内容に戻るか、説明の仕方を変える相談につなげます。
例です。これは理解度を試して責めるためではなく、家に持ち帰れる課題を選ぶための依頼です。
保護者が引き受けることを増やしすぎない
声かけ・丸つけ・報告は、誰が担当するか決める
宿題が進まないたびに、保護者が予定を作り直し、全問を教え、丸つけまで代わる形になると続けにくくなります。家庭でできることと、先生に頼みたいことの境界も話しておきます。
「家庭で毎日見てください」と言われたら、具体的に何をするのか聞きます。取りかかる声かけだけなのか、解説まで必要なのかで負担は大きく違います。
- 本人:取り組んだ範囲と、止まった問題を残す。
- 保護者:使える時間や、声かけで困ったことを必要な範囲で伝える。
- 先生:課題の難しさと量を調整し、分からない箇所を扱う。
これは役割分担の一例です。年齢や本人の希望に応じて、丸つけや連絡の担当も変えます。「保護者が毎日教え直す時間は取れない」と、最初に伝えて構いません。
答えを写したときは、自力でできた範囲を残す
空欄を埋めて提出することが優先されると、先生には「できた」と伝わってしまいます。答えを見た問題や保護者が手伝った問題に印をつけ、次回の授業で自力で解けるかを見てもらう方法があります。
本人を問い詰めて書き直させるより、「ここは答えを見たから、先生ともう一度やってみよう」と次の学習につなげます。保護者が代わりに正解を書いてしまうときも、どこを手伝ったかは隠さず伝えてください。
宿題管理と質問サポートは、実際に頼める範囲で選ぶ
公式情報で分かるノーバス・トウコベの支援
家庭学習の支援を掲げる会社でも、課題を出す、進み具合を見る、質問に答える、予定を変更する、という役割はそれぞれ違います。公式説明の名称だけで、すべて任せられるとは限りません。
2026年9月30日に参照した公式情報では、次の案内がありました。ここでの2社は仕組みの例であり、宿題が進まない人全員に適するという評価ではありません。
| サービス | 公式に案内されている内容 | 相談時に具体化したいこと |
|---|---|---|
| 家庭教師のノーバス | 教師が日ごとに宿題を出し、担任社員と教師で学習状況を見ながら計画を見直す仕組み | 宿題が残った週に、誰へ・いつ伝えれば量を調整してもらえるか |
| トウコベ | 毎週の学習計画や宿題管理、LINEでの質問対応を案内 | 進捗を伝える頻度、質問の返答目安、担当講師が対応できないときの扱い |
トウコベはLINEで24時間質問できると案内していますが、その表記だけで24時間いつでも即時に返答されるとは判断できません。また、公式ページではオンライン自習室は追加オプションと記載されています。利用したい支援が見積もりに含まれるかも尋ねてください。
料金や指導体制も合わせて検討したい方は、家庭教師のノーバスの料金・講師選び、トウコベの料金・講師・相談のポイントをご覧ください。
「宿題管理あり」を具体的な質問に変える
- 宿題を終えたかどうかは、本人・保護者・先生の誰が、どの方法で伝えますか。
- 途中で解けなくなった場合、次の授業までに質問できる窓口はありますか。
- 質問の返答を待っている間は、どの課題を進めればよいですか。
- 学校の提出物が多い週は、授業前でも宿題の量を変えてもらえますか。
- 保護者が毎日丸つけできない場合、どこまで対応してもらえますか。
今のサービスで調整できるなら、まずはその仕組みを使うことから始められます。相談しても対応が決まらず、先生とのやり取り自体に困っている場合は、先生との相性や交代を相談するときの進め方も参考になります。
次の授業では、宿題の量だけでなく「進み方」を振り返る
課題の出し方を変えたら、次回は「全部終えたか」だけで判断せず、次の点を本人と先生で振り返ります。
- 前回より、何をするか迷わず取りかかれたか。
- どの問題まで自力で進み、どこで助けが必要になったか。
- 質問した内容が、その後の解き直しにつながったか。
- 生活や他の課題に無理が出ていないか。
完了した問題が増えても、答えを写すだけなら課題の出し方を再検討する余地があります。反対に、全問は終わっていなくても、止まった箇所を伝えられたなら、次の授業で扱う材料になります。
宿題が進まないときに最初に決めたいのは、本人をどう頑張らせるかだけではありません。次に何を、どこまで行い、困ったら誰に伝えるかを具体的にして、実際の取り組み方に合わせて調整していきましょう。
参考にした公式情報
- 家庭教師のノーバス「ノーバス式成績アップシステム」
- トウコベ公式サイト「トウコべが選ばれる理由」「サービス紹介」
公式情報の参照日:2026年9月30日。サービス内容や利用条件は変更される場合があります。本文の宿題メモ・対応例は当サイトが作成したもので、各社の指定する手順ではありません。

